日本バプテスト連盟声明文

日本バプテスト連盟から

 日本バプテスト連盟は、二十一世紀の最初の十年を見据えた中長期活動基本方針大綱において、次のように表明しています。 「二十一世紀は『こころの時代』、『宗教の時代』となると言われてきた。しかし、いかなる宗教性かが問題である。価値の多様化と相対主義、その反動としての抑圧的宗教(破壊的カルト宗教等)の横行に直面している。その中で、私たちは自己を絶対化することなく、他者との関係に生きる。十字架につけられ、よみがえらされたイエスを『この人による以外に救いはない』(使徒4:12)と、私たちは告白するのである。」
 ここで語られているのは、第一に、キリスト教会自身がどこか自己絶対化をしてきたことへの自己批判です。宗教者は常に自己を絶対化し、他宗教あるいは無宗教の人たちを抑圧する危険があることを自戒しなければならないのです。歴史的に信教の自由を主張してきたバプテストは歴史的に最初に「信じない自由」を認めているのです(トマス・ヘルウィス)。
 しかし、この姿勢は、どんな宗教でも良い、誰が何を主張しても、それには無関心であるということを意味しているのではありません。そうではなく、人を抑圧する宗教・思想には批判的にかかわります。特に、「キリスト教」を騙る「世界基督教統一神霊協会」には明確に「否」を語り、いまだ十分とは言えませんが、その被害者救済にかかわる牧師たちを支持しています。
 また、日本バプテスト連盟宣教研究所から「キリスト教と混同されやすい新宗教」という小冊子を出し、諸教会とそこに集う人々に注意を呼びかけています。

                               宣教研究所